
ハチミツは好きですか?
わたしは‶ ハチミツは天然の抗生物質 ″と豪語するハチミツ信者です
家族が風邪や口内炎のときに舐めさせたり、料理に使ったり トーストに塗ったり、紅茶やコーヒーに入れたり… と頻繁に活用しています
聞いたことがある方もいるかもしれませんが
「一匹のミツバチが一生で集めるハチミツの量はティ―スプーン一杯分」というお話
それを聞くと
- ミツバチがかわいそう
- 貴重なハチミツを人間が採ってミツバチは大丈夫なの?
- ハチミツを採るとミツバチにどんな影響があるんだろう…
- ミツバチの安全を確認してハチミツを楽しみたい
と思う人がいるかもしれません
正にわたしがそうでした
先日 ミツバチの働きについて学ぶ機会があり、実際に採蜜をして美味しいハチミツをいただきましたが 1つモヤッとした思いが残りました
「大切なハチミツを人間が採ってしまってミツバチは大丈夫なのか?」
と疑問に思ったのです

と心を痛めつつハチミツをいただくか…
ハチミツを食すことをやめるか…
《 どちらも選択したくない 》
と思い、調べてみることにしました
今回は「採蜜の是非」について調査した結果を報告します
この記事でわかること
- 採蜜(蜜を採ること)は善いのか・いけないのか
- 蜜を集めるミツバチの生態
- 採蜜によるミツバチへの影響
- 採蜜のデメリット・メリット
前回の記事を読んで同じように感じた人や
(ハチミツを採るのはミツバチがかわいそう…ミツバチは大丈夫?)
と思ったことのある人は、この記事で疑問の答えがわかります
前回の記事
目次(タップでジャンプ)
前提の知識

『採蜜の是非』を理解するための前提の知識としてミツバチの生態と自然界における役割を簡単にお伝えします
ミツバチの生態
ミツバチは、花の花粉や花蜜を集めて巣作りに使用したり食糧にして暮らしています
巣に暮らす数千匹~数万匹のミツバチは1つの家族で、繁殖期には巣の中で女王蜂が誕生します
巣が蜜でいっぱいになると旧女王(母親)と約半数のミツバチは引越しをして新しい巣をつくります
これを分蜂ーぶんぽうー(巣別れ)といいます
自然界において重要な役割を担うミツバチ
ミツバチが蜜を集める行動は、ミツバチだけではなく多くの自然と食材を守っています
蜜を集めるために、花間を移動するミツバチの体についた花粉が次にミツバチが止まる花を受粉させます
このミツバチの媒介行為によって、植物・農作物が育ち人間・動物の生育が守られています
ミツバチの働き(自然界における役割)もっと詳しく↓
受粉が盛んにおこなわれることで豊かな森も育ちます
自然界の重要なポリネーター(媒介者)であるミツバチ
そのミツバチの食糧源を人間が奪ってしまって大丈夫なのでしょうか?
【結論】採蜜しても大丈夫
ウインウイン(win-win)の関係

結論からいいますと
人間が巣からハチミツを採ってもミツバチは大丈夫です
自然界も大丈夫です
むしろ、採蜜しないことによる自然界と人間へのデメリットの方が大きいかもしれません
実は、人間とミツバチは地球自然の中でwin-win(双方に利益がある状態)の関係にあります
採蜜することで人間とミツバチがお互いに支え合う相互扶助を実現しているのです
解説します
働き蜂は延々と蜜を集める
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蜜を集める働き蜂(雌蜂)は、自分の食糧のためだけではなく巣にいる家族(子ども・女王蜂・雄蜂)のためにも蜜を集めています
「働き蜂」の愛称通り、活動が穏やかになる季節をのぞいて
- 休む
- 蜜量を判断する
ということはありません
巣が蜜でいっぱいになってしまっても本能的にひたすら蜜を集め続けます
そして巣が狭くなると分蜂です
新しい巣をつくり「蜜を集めて 狭くなると分蜂」をくりかえします
採蜜によるミツバチへの影響

採蜜することによるミツバチへの主な影響は 2つあります
1 巣に空間ができる
貯まったハチミツを人が採ると巣にゆとりの空間ができるため子孫の育成・新たな蜜の貯蔵が可能になります
2 分蜂(巣別れ)が減る
蜜で巣がいっぱいになり、狭くなったことによる分蜂の必要性が減ります
ミツバチは新しい女王蜂が誕生すると必ず分蜂しますが、採蜜することで女王蜂の誕生とは直接関係のない分蜂の必要性はなくなります
もし、人間がハチミツを採らなくなるとどうなるか?

人間が採蜜をしなくなると起こり得ることのまとめです
- 巣が蜜で埋まり分蜂回数が増える(巣が増える)
- 人間による過度な駆除の対象になることが多い(巣による住宅の被害・危険なハチへの恐怖)
- 外界で造られたミツバチの巣は天敵(スズメバチやオオスズメバチ等)の被害に逢いやすい(ミツバチの減少)
採蜜することによるミツバチのデメリット

では、ミツバチにとって採蜜(飼育下)されることによるデメリットはないのでしょうか?
あげられるのはデメリットは、
『外界で好きなだけ 分蜂(増巣)できない』ことです
養蜂下でも自然界を飛び回っているため、外でつくってしまうこともあります
採蜜のメリット

- ミツバチの生存率が上がる
・外界での分蜂による駆除対象の回避
・外敵から守る
- ミツバチの生存を支え、その活動による自然・動植物の生育保護
- ミツバチの生存率が上がり、媒介による経済効果(農作物 植物 その他)
- ハチミツによる健康効果/経済効果
横取りではない・おまけをいただいている

蜜はミツバチの食糧なので、養蜂家は蜜の少ない時期の採取は避け蜜の多い時期に採蜜しています
誤解 ×
- 養蜂家はミツバチのハチミツを横取りして販売している
- ミツバチにハチミツを造らせて販売している
正説 〇
- 採蜜することで自然をつくるミツバチを駆除や外敵の被害から守り環境保全に貢献している
- 環境保全を目的にミツバチを飼育して、副産物としてハチミツをいただいている
採蜜がミツバチの生存を支えていることがわかり疑問が解消されてきました

さらなる疑問
「人間都合の偽善ではないのか?」

採蜜することで、ミツバチの生存率が上がりミツバチは「かわいそうじゃない」ことがわかりましたが
さらに疑問が浮かびました
- 分蜂しながら生育するのがミツバチ本来の生態なはず
- 外敵から守っているなどは、ハチミツが欲しい人間の都合の良い「あとづけ(偽善)」なのでは?
この疑問について深慮してみました
サスティナブル公式

ミツバチ自体はおとなしく危険ではないですが、巣にはミツバチを捕食するために天敵スズメバチが寄ってきます
スズメバチの毒は、非常に強力で刺されるとアナフィラキシーショックにより命を落とす危険性も少なくありません
2020年度のスズメバチの被害による死亡者数は13人で、毎年少なくとも10人以上がスズメバチに刺されて亡くなっています
厚生労働省 人口動態調査
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003411706
もし、人が全く採蜜をしなくなるとどうなるのでしょうか?
わたしたちは、安全に暮らすことができるのでしょうか‥
スズメバチ対策の面からみた場合、過剰に増えたミツバチの巣は たとえハチミツを採らなくても駆除する必要性がでてくるでしょう
採蜜は駆除のおまけともいえます養蜂家は、ミツバチを退治せずに飼育しています
ミツバチは、屋内や敷地内で飼育されるのではなく野生を飛び回りながら、本能に応じて蜜を集め生育しています
そして、養蜂家は採蜜することによるデメリット〝 外界で分蜂(増巣)できない ″をカバーすべく、巣箱を提供して分蜂・産卵・女王の誕生を見守り 子孫繁栄を叶えています
放っておくと巣はどんどん増え続けるため、飼育環境を維持するには採蜜が必要不可欠なのです
採蜜することで人間とミツバチが自然界に共存していられる公式が成り立っています
採蜜 ➤ 人間 ・ミツバチ = win-win(相互扶助)
留意すべきところは win-win が、二者間の満足だけではないという点です
採蜜でミツバチの生育を支えることは、自然動物の生存も支えています
採蜜 ➤ 人間・ミツバチ・花植物・農作物・生物・地球自然 = win-win(相互扶助)
採蜜は「地球環境を支える行為」と言えるでしょう
その手法は、人間がハチミツを採り始めた当時とほとんど変わらず現在まで続いており、採蜜がいかにサスティナブルであるかもわかります
採蜜して良いんです!
採蜜することにより、人間とミツバチが自然界に共存していられます
ハチミツを採ることは、人間を守り ミツバチの生存率を上げ、自然保護に繋がっているだから
ミツバチはかわいそうではなく
「採蜜して良い」と結論付けることができます
採蜜することで、過剰な分蜂が減り わたっしたちの安全な暮らしが守られていることもわかりました
「採蜜はミツバチと人間が地球に共存する方法。採蜜してもミツバチの蜜はなくならないむしろ、生存率が上がり自然環境の保護に繋がっている。」
養蜂が低農薬栽培の推進にも繋がっています
恩恵を頂く

今回は、採蜜の是非について追求してみました
近年では、週末養蜂やベランダ養蜂など気軽にミツバチを飼育する人も増えています
養蜂には商業養蜂から趣味養蜂まで さまざまなスタイルがあります
直接、養蜂をせずに農薬を使用しない園芸やベランダガーデニングをすることで、立ち寄るミツバチに「安全な環境」を提供している人たちもいます
人間の干渉が最小限に抑えられた養蜂下で、ミツバチが野生の本能を保ちながら人間と自然界と共存する姿は理想的です
人間が、自然からの恩恵を忘れずに採蜜している限り ハチミツは、自然を守る人たちへの『地球からの贈り物』かもしれません









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