
SDGsが広まり環境問題について考える人が増えました
中でも「地球温暖化」はだれもが耳にしたことのあるポピュラーな課題ですね
でも
「環境問題が大切なことは知ってるけど、詳しいことは よくわからない」
という人も少なくありません
「地球温暖化の原因はCO₂(二酸化炭素)」だと知っていても
なぜCO₂が増えると温暖化するの? という質問には答えられない人もいます
忙しい日々の中で地球の問題の
- なぜ?
- いつから?
- どんな仕組みで?
などの疑問は放置されたままになってしまうこともあります
これを読んでいる人は
きっと「地球温暖化に関心がある、環境のためになにかしたい」という人なのだと思います
良いアクションをとるためには問題を正しく理解する必要があります
本記事では
“ 地球のために行動したい! でも …そもそも地球温暖化にくわしくない ”
“ 環境問題が気になるけど勉強する時間がない ”
“ 地球温暖化についてきかれたら答えられるようになりたい ”
という人のために
- 地球温暖化とは?(基本編)
- なぜ(原因) どのように起こっているの?(メカニズム)
- わたしたちに どんな影響があるの?
- 未来はどうなるの?
- 対策はどうなっているの?
について正確な情報をお伝えします
環境問題初心者にもわかるように なるべく
★ むずかしい専門用語を使わずに
★ わかりやすく
★ 新しい情報を
★ 正確に
解説するので
地球温暖化の基本的なことすべて正しく理解できるようになりますよ
環境に良いアクションをとるために地球温暖化を知りましょう~
(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!
目次(タップでジャンプ)
地球温暖化ってなに? 原因は?

地球温暖化とは
『地球の表面辺りの温度が上昇すること』 をいいます
なぜ、地球の表面温度が上昇するのでしょうか?
「CO2の増加」と答える人が多いかもしれません
そうです
温暖化の原因は
「CO₂の増加」
という説が有力です
大気中には CO₂(二酸化炭素)以外にも
メタン・一酸化窒素・カーボン類・フッ素類など、いくつかの気体が存在しています
この大気中の気体を総称して
「温室効果ガス」<おんしつこうか がす>
といいます
CO₂も温室効果ガスの1つです
地球温暖化を語る上で欠かすことのできない「温室効果ガス」について説明します
温室効果ガス(GHG :GreenHouse Gases )
温室効果ガスは地球をおおっている大気中の気体の総称です
これらはすべて地球の温暖化に影響を与えています
温室効果ガスの成分
・CO₂ (二酸化炭素)
・メタン
・N₂O(一酸化二窒素)
・ハイドロフルオロカーボン類
・六フッ化硫黄
・三フッ化窒素
・水蒸気
| 温室効果ガス (気体名) | 排出源 (なにから/どこから) |
| 二酸化炭素(CO₂) | 石炭・石油などの化学燃料の燃焼、天然ガス火力発電所 セメント燃焼などの工業プロセス、自動車排気ガスなど |
| メタン | 稲作・家畜の消化管内発酵(ゲップ)、廃棄物の燃焼など |
| 一酸化二窒素(N₂O) | 家畜排泄物の管理、海洋土壌、工業プロセス、化学工事 |
| ハイドロフルオロ カーボン | 冷蔵庫・エアコンの冷媒、発砲剤 |
| パーフルオロカーボン | 半導体製造・洗浄剤 |
| 六フッ化硫黄 | 半導体製造・電気絶縁ガス |
| 三フッ化窒素 | 半導体製造 |
すべての温室効果ガスが温暖化に影響していますが
日本の温室効果ガスの 95%はCO₂(二酸化炭素)です (2018年度)
なぜ温室効果ガスが増えると温暖化するのか?
なぜ、CO₂・メタンなどの温室効果ガスが増加すると地球が温暖化するのでしょうか?
それは、温室効果ガスが太陽光を取り込む働きをもっているからです
温室効果ガスによって地球温暖化が起きるメカニズム(仕組み)をみてみましょう
温室効果ガスの働き
地球は太陽から届く光熱であたためられています

あたためられた地表は、そのままだと赤外線熱が宇宙空間へと逃げ出してしまうのですが、大気中の温室効果ガスが逃げ出す赤外線の一部をとり込み蓄積して 地球へ返す働きをします
この温室効果ガスの働き(温室効果)によって、地球は生物の生息するのに適した温度に保たれています
もしも、大気中に温室効果ガスがなかったら… ?
⇓ ⇓

温室効果ガスが適度にある状態 ⇓ ⇓

温室効果ガスは、生物が生きていく上で不可欠なものです
地球温暖化が起きるメカニズム
温室効果ガスは地球にわたしたちが生息するために必要であることがわかりました
でも温室効果ガスが増えすぎると濃度が濃ゆくなってしまい 働き(温室効果)も強まります
効果が強くなりすぎた温室効果ガスは地球を温めすぎてしまい気温が上昇します
⇧
これが地球温暖化です

< 地球温暖化の原因 > 温室効果ガスの増加 ➬ 温室効果が強まる
牛などの家畜のゲップに含まれる成分メタンはCO₂に比べると少量ですが強力な温室効果を持っています
また、一度 空気中に放たれると自然分解されるまでに数千年かかるものもあり、それらの気体をそのまま放置すると温暖化の影響が長期に及びます
地球温暖化の原因「温室効果ガス」は、なぜ増加した?
そもそも、なぜCO₂やメタンなどの温室効果ガスが増加したのでしょうか?
それは約250年前の産業革命以降の化石燃料の燃焼によって空気中に温室効果ガスが大量放出されたからといわれています
温室効果ガスの主成分であるCO₂は産業革命前から47%増加しました
メタンは当時から2.5倍以上の増加です < 2018年調べ >
CO₂の濃度は約65万年前~18世紀中頃までの間は大きな変化はなく、排出と吸収のバランスが保たれていました
なんと
産業革命前は、約200万年もの長い間 環境に負担のない範囲に収まっていたのです
石油など化学燃料の大量消費
長い長い間、自然界中のバランスを保っていた温室効果ガスの濃度は、人類の経済活動が活発になった約250年前(産業革命)以降から急激に上昇し始めます
主要都市では、 工業化 ・都市化が進み 化石燃料の消費がバンバン行われました

人類は盛んな経済を維持するのに必要なエネルギーを生産するため化石燃料を燃やし続け …
(化石燃料= 石油・石炭など)
その結果、温室効果ガスが大量に排出され温暖化が進行しました
ふとした疑問…
1970年代になって、科学の進歩に伴い、地球の大気のしくみについて理解が進み、 地球温暖化が深刻な問題として、科学者の間でも注目されるようになりました。1985年にオーストラリアのフィラハで開催された地球温暖化に関する初めての世界会議(フィラハ会議)をきっかけに、二酸化炭素による地球温暖化の問題が大きくとりあげられるようになりました。
出典:JCCCA全国地球温暖化防止活動推進センター
「いつから地球温暖化が問題視されるようになったのか」
ちなみに産業革命の頃の日本は明治時代です
石油・石炭は暗い夜道を照らす街灯や物資の運搬船の燃料などに使われていました
その後、昭和の経済高度成長期を迎え日本も大きな発展を遂げます
そして 人間の経済成長とともに地球の温暖化は進みました
産業革命前から現在まで
世界の平均気温は約1℃上昇 ↑

気温は1℃の上昇で地球に多大な影響を及ぼします
1℃の上昇が及ぼす影響
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の「1.5度特別報告書」では、1℃と2℃のわずが0.5℃の差ですら、洪水や海面上昇・干ばつなど気候変化に大きな影響を与えると警鐘を鳴らしています
産業革命前から これまでに世界の平均気温はすでに1℃上昇しており、毎年のように異常気象による被害が多発しています
温暖化の影響による さまざまな被害をみてみましょう
今、実際に起きていること・わたしたちへの影響

地球が温暖化することで、わたしたちにはどんな影響があるのでしょう?
今、実際に地球で起きていることを紹介します
下記は主な事例で温暖化による影響の一部です
温暖化による影響・実例
2020年 ロシア・シベリア、2021年 7月 カナダ西部など 世界各地で記録的な熱波による被害が起こり始めています
カナダでは49.6℃を記録 ⇒ 70人近い死者がでました
他でも バンクーバーで65人・オレゴン州60人以上・ワシントン州‥ と熱波による死者が各地で多発しています
地球の温暖化は人類文明史上、これまでにない速度で進行しています
ひと昔前なら夏バテと呼んでいたことも今では熱中症として死亡者がでるほど深刻化しています
日本における熱中症による死亡者は1993年以前は年間平均67人でした
1994年以降から年間平均492人に増加しています (厚生労働省人口動態統計)
熱中症は 《高温日多数・異常なほど高い気温日(猛暑日)》 と比例して増加します
◆ 猛暑日数と熱中症死亡者数 ◆
< 東京都・大阪市・名古屋市・福岡市の4都市で観測 >
【1969年~1978】 猛暑日 142日・死者数 658人
その後、10年毎の観測で増加が続き
【1999年~2008】 猛暑日 400日・死者数 3954人 を記録
<気象庁・厚生省データ>
死亡者数は2018年以降1,000人を超え 直近3年間は最も多い状況が続いています <環境省:熱中症対策行動計画>
令和2年の熱中症による救急搬送者数は65,000人を超え、死亡者は1,433人となりました
平成30年以降は1,000人を超える状況が続いています

乾燥地帯では気候変動により干ばつや乾燥化が起こり砂漠化や劣化が進んでいます
乾燥地域は地球地表面積の41%を占め、世界人口の1/3以上(20億人)が生活しています
近年、熱波による乾燥から森林火災が世界各地で発生しています
- 2019年から続いたオーストラリア火災
- 2021年最高気温を記録したギリシャ、トルコ、アルジェリアで山火事被害
- カナダ史上最高気温49,6℃を記録したリットンで山火事、村の90%焼失
- これまで森林火災が少なかった北極圏アラスカやシベリヤでも多発している

森林の減少は生態系や自然環境に影響を与えます
野生生物が生息地を失ったり媒介生物の移動による感染症の拡大、CO₂吸収率の減少、さらに火災により発生した温室効果ガスは新たな自然災害を引き起こすというサイクルに至ります
温暖化によって気候変動が起こり、降雨パターンが変化した影響で中緯度の地域では乾燥化が進み、高緯度の地域では豪雨・洪水、熱帯地域では台風・ハリケーン・サイクロンによる被害が多発しています
近年、温暖化の影響による自然災害が日本でも頻発するようになりました
自然災害は住民生活だけではなく農作物にも大きな打撃を与え、災害の被害にあわなかった地域では農産物の不足や価格上昇の影響をうけます
- 海水が温まり熱膨張によって水位が上昇
- グリーンランド、南極の氷床が溶けたことで海面が上昇
- 海面上昇によりフィジー諸島、ツバル、マーシャル諸島など島国で国土喪失や被害

IPCC第5次評価報告書(気候変動に関する政府間パネル)によると 今後2100年までに海面上昇は最低でも26センチ 最大で82センチとなると見積もられています
海面が1m上昇すると大阪では、北西部から堺市のかけて海岸線はほぼ水没します。東京で、防波堤などを高くするなどの対策をとらなければ、江東区・墨田区・江戸川区・葛飾区のほぼ全域が影響を受けます。
出典:全国地球温暖化防止推進センターウエブサイト
2-2海面上昇の影響について
生物多様性とは
- さまざまな生態系が存在すること
- 種内・種間にさまざまな差異が存在すること
- 地球上のすべての生きものの相互のつながり
などを示す言葉です
生命は一種だけでは生きていくことはできません
他のたくさんの生命と直接的・間接的に関わりながら初めて生存することができます
生命誕生以来、地球上では生物大量絶滅が5回起きました
5回目の絶滅は約6,500万年前の恐竜の絶滅です
これは隕石の衝突によるものでした
現在、人間活動が引き起こした6回目の生物大量絶滅が過去にないスピードで進行しています
また、海の熱帯雨林と呼ばれているサンゴ礁は海水温が高くなると体内から褐虫藻が出てしまい栄養不足になり白化します
サンゴの白化の原因は、温暖化等による海水温の上昇と考えられています。大規模な白化現象は1980年代以降急激に増加し、特に1997年から1998年にかけての世界的な海水温の上昇によって、それまでに例をみない大規模な白化現象が起こって世界中のサンゴ礁が大きな打撃を受けました。
農林水産省Webサイト「サンゴ礁の働きと現状」
数万種類もの生き物がサンゴ礁に依存しています
気温の上昇により 蚊やネズミ・媒介動物の増加や自然宿主から人間への感染が増加します
夏、最高気温が上昇すると蚊の発生数が増え、冬の最低気温が上昇することで これまで冬に死滅していた蚊が超冬することで媒介蚊が増加します
さらに、気温上昇によって干ばつや乾燥による森林火災が起こり 生息地やエサを失った自然宿主(フルーツコウモリ等)や動物が人間・家畜の領域に入り込み、蚊や媒介動物による感染が拡大します
気温上昇によって
- 蚊などの媒介動物の増加
- 干ばつ、乾燥、火災により自然動物が生育領域を失い、人間・家畜の領域に入り込む
- 熱中症など人間の健康状態の低下(低栄養/体力消耗/脱水)
- 屋内外での薄着
などの条件が揃い感染が拡大されます

温暖化によって増加が危惧されている感染症
- 日本脳炎
- コレラリストバレー熱
- ハンタウイルス肺症候群
- ウエストナイル熱
- マラリア
- デング熱
- ダニ媒介性脳炎
地球温暖化による健康影響として指摘されている事例・症例
- 熱波、洪水、暴風雨などによる低栄養に起因する疾患の増加
- 火災や干ばつによる死亡、疾病の増加
- 下痢性疾患の増加
- 光化労オキシダント濃度の上昇による循環器、呼吸器系疾患の増加
- 動物媒介性感感染症の増加
(参考:環境省パンフレット
「地球温暖化と感染症~今なにがわかっているのか?~」)
未来はどうなる?
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)では
「向こう、数十年の間に二酸化炭素及びその他の温室効果ガスの排出が大幅に減少しない限り、21 世紀中に、地球温暖化は 1.5℃及び 2℃を超える」
と発表しました
充分な対策がとられないまま温室効果ガスの濃度が上昇し続けた場合には
2100年には平均気温は4.8℃上昇すると予測されています
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)第6次報告書
初めて温暖化による影響を知った人は、少し恐ろしくなったかもしれませんね
でも、お伝えした現象以外にも世界では多くの影響が起っています
これらの現象は気温2℃の上昇で深刻化し、サンゴ礁の99%は死滅するといわれています
現在の気温上昇は1℃を超えました
平均気温が4.8℃上昇した場合、わたしたちは命を守るため家から一歩も出られなくなります
温暖化による各影響は強まり最悪のシナリオでは水と食料確保のための紛争も予想されています
地球温暖化対策はどうなっているの?!
対策の基盤となる考え方として
*短期的には温室効果ガスの大部分を占めるCO₂の削減を急ぐこと
*長期に影響を及ぼすその他の温室効果ガスの削減を持続して行うこと
が必要です
日本では 1998年に制定した【地球温暖化推進法】に基づいて政府や地方公共団体などが温暖化を抑制する取り組みを始めています
その後、体制や温室効果ガスの種類の追加などの改正をかさねて、令和3年(2020年)『カーボンニュートラル』を基本理念として脱炭素へのとりくみ/企業のCO₂排出量オープンデータ化を進めるための仕組みを定めました
世界的には、2015年 世界200ヶ国が合意して成立したパリ協定で
「世界平均気温の上昇を2℃以下に抑えること/1.5℃以下に抑える努力をすること」を目的に
各国が目標を自ら決定し公表・実施する方式がとられていて、2020年に日本も2回目の約束を提出しています
パリ協定では 実効性と透明性を確保するために、各国は提出した目標の進歩・実施状況を5年ごとに報告して国際的なレビュー(評価)を受けることになっています

主要国の温室効果ガス削減目標の一覧
| 国 | 目標の内容 |
| スイス | 2030年までに50%削減(1990年比) |
| EU | 2030年までに少なくとも40%削減(1990年比) |
| ノルウェー | 2030年までに少なくとも40%削減 |
| 米国 | 2025年に26%~28%削減(2005年比),28%削減に向けて最大限取り組む |
| ロシア | 2030年までに25%~30%削減(1990年比)が長期目標となり得る |
| カナダ | 2030年までに30%削減(2005年比) |
| 中国 | 2030年までにGDP当たりCO₂排出量60~65%削減(2005年比) 2030年前後にCO₂排出量のピーク |
| 韓国 | 2030年までに37%削減(BAU比) |
| ニュージーランド | 2030年までに30%削減(2005年比) |
| 日本 | 2030年度までに2013年度比26.0%削減(2005年度比25.4%削減) |
| オーストラリア | 2030年までに26%~28%削減(2005年比) |
| ブラジル | 2025年に37%削減(2005年比) 2030年に43%削減(2005年比) |
| インドネシア | 2030年までに29%削減(BAU比) |
| 南アフリカ | 2020年から2025年にピークを迎え10ねん程度横ばいの後減少に向かう経路を辿る 2020年及び2030年に398~614百万トン(CO₂換算) (参考:2010年排出量は487百万トン(IEA推計)) |
| インド | 2030年までにGDP当たり排出量33%~35%削減(2005年比) |
出典:環境省「平成28年度版 環境白書」を基に作成
*BAU:現状の排出傾向を前提とした予測の排出量
*米国はトランプ元大統領によって2020年にパリ協定を離脱しましたが、2021年バイデン大統領により復帰し2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることを表明
*日本が提出した目標も、菅元総理が発表した「2050年までに温室効果ガスの排出量実質ゼロ」を目指すために見直す予定
150ヶ国・地域が目標を提出し、先進国のほとんどが削減の絶対量を提出しています
また GDP個人1人当たりの削減割合を記載している国もあります
ちなみに 世界のCO₂排出量の国別比較

国の地球温暖化対策の2つの柱
国の温暖化対策は大きく2つに分けられています
温暖化の進行を抑える緩和策と、すでにある程度の影響は避けられないことから影響を軽減するための適応策です
緩和策
緩和策は温室効果ガスを削減して温暖化の進行を抑制するための対策です
・再生エネルギーの導入拡大(太陽光・風力・バイオマスなど)
・省エネルギー化の徹底
・公共交通の利用推進
適応策
気候変動による影響を軽減するための対策です
・自然災害対策
・熱中症対策
・CO₂の吸収源、生態系の保全
日本の温室効果ガスの95%はCO₂のため " 温暖化対策はエネルギー対策 ” ともいわれるほどエネルギー分野での対策に重点がおかれています
新しい制度・試策
地球温暖化推進法が定められてから さまざまな取り組みがされてきましたが 近年、温暖化対策に関する新しい制度や試策もたくさん誕生しています
地球温暖化対策の新たな試策
・カーボンプライシングの活用
排出されるCO₂に価格付けを行うこと/排出量取引制度はすでに東京都・埼玉県で導入されている
・金融のグリーン化
環境にやさしい企業ほど金融面で優遇される仕組み
・ESG投資の推進
企業の環境面での配慮を投資判断の要件に加える
・その他、コンパクトシティ・エコまち法による低炭素なまちづくり計画が進められ、企業・自治体・市民が連携してIT技術を駆使し利便性の高い省資源・環境配慮型のスマートシティの開発が進められています
・地球温暖化対策地域協議会
市民・NPOによる温暖化普及啓発活動(あなたの身近にもかもしれません、探してみてくださいね)
・省エネ製品やサービス・環境に配慮した賢い選択「クールチョイス/クールビズ」
地球温暖化まとめ

地球温暖化について、これまでの項目のポイントをまとめました
地球温暖化の原因・メカニズム
- 地球温暖化の原因 ⇒ CO₂などの温室効果ガスが増えて働きが強まった
- 温室効果ガスの働き ⇒ 地表から放れる太陽光を取り込み地表が温まる
- 温室効果ガスが増えた理由 (要因) ⇒ 主に産業革命以降の化石燃料の大量消費
地球温暖化による影響 (実際に起きていること・わたしたちへの影響)
- 熱波
- 熱中症
- 干ばつ・砂漠化
- 森林火災
- 自然災害/異常豪雨・洪水・大規模台風
- 氷河床減少・海面上昇
- 生物多様性の損失
- 感染症の拡大
- その他、上記影響による死亡・健康被害
*これらは気温2℃の上昇で深刻化する、現在すでに1℃上昇
未来予測
*未来予測 (2030年) 最良のシナリオ → 気温上昇 2℃未満に抑えられる
*2100年 最悪のシナリオ → 4.8℃上昇
(温暖化による影響が強まり水と食料確保のための紛争が懸念される)
地球温暖化対策
2つの柱「緩和策」「適応策」
地球温暖化対策の新しい試策(主なもの)
- カーボンプライシングの活用
- 金融のグリーン化
- ESG投資
- スマートシティ
- 地球温暖化対策地域協議会
- 省エネ製品サービスなど
脱炭素社会・新社会へGO!

脱炭素社会とは温室効果ガス排出量が実質ゼロの社会のことです
“ 実質ゼロ ” とは 温室効果ガス排出量がゼロ ということではなく「排出はあるが 排出量と同量の吸収量があり 大気に放置される温室効果ガスは実質ゼロになる」ということです
プラマイ(±)ゼロ ということですね
この排出量と吸収量が同量でバランスがとれている状態のことをカーボンニュートラルといいます
直訳すると「炭素中立」になります
脱炭素社会をつくる方法
日本がパリ協定での約束を達成するために、政府は「2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロにする」としています
また、それを達成するための中期目標として「2030年までに46%削減する」としています
実現のためには
使用するすべてのエネルギーを低炭素化する必要があります
企業はもちろん、国内CO₂排出量の40%を占めるのは家庭です
家庭で使用されるエネルギーの約半分は電気・3分の1はガス・残りが石油
これらのエネルギーの生産方法を再生可能エネルギーや低炭素エネルギーに変えることは温暖化の抑制に大きな効果があります
① 供給エネルギーの脱炭素化 ➤ CO₂発生の少ないエネルギー源の選択
② エネルギー効率の向上 ➤ EVなど低炭素車の普及/施設・機器の省エネの徹底
③ 産業構造・都市・社会構造の脱炭素化への転換 ➤ 重化学工業から➬ソフト産業へ、省エネ型生活様式へ、省エネ型都市・交通システムへ転換
企業が地球温暖化対策をビジネスチャンスと捉え変革することは、地球全体(生物含む)にとって好利益です
個人もまた、生活者・消費者・主権者として、さまざまなアプローチから温暖化対策へ影響を与えることができます
見解

環境問題への取り組みに関して「できることから」という言葉をよく耳にします
現実的にはそうですが…
「できることから」と ゆっくり取り組んでいった場合のシナリオでは、温暖化による影響を穏やかにすることには 「とても間に合わない」ということがデータで明らかになっています
わたしたち人間は、事故や災害などで大切なものを失ったときに様々な後悔をします
" もっと~~しておけばよかった "
" あの時~~していれば… "
など
現在は、科学の進歩により将来、確実にくる苦境を知ることが可能になっています
地球温暖化問題を身近な現実として捉え、すでに動いている企業や人は増えましたが
わたしたち日本人は、どこか、まだ「集団の中」で安心しているのかもしれせん
日常生活では、変化しない人たち・変わらぬ平和が目の前に存在してくれていることも、わたしたちの地球温暖化に対する危機感度を鈍らせています
災害によって失うのは家族かもしれない
自分の家かもしれない
遠い国で一生懸命生きようとしている子どもかもしれない
離れて暮らす両親かもしれない
IEA(国際エネルギー機構)のF.ビロル事務局長はグローバルエネルギーレポート2021の結果から
「COVIDからの経済回復がわたしたちの気候にとって持続可能ではない。各国政府が一刻も早くCO₂排出量を削減しない限り、一層深刻な状況に陥る可能性がある。」
と指摘しています
同事務局長は『 2020年は前例のない世界的な健康と経済危機 』とも発言しました
「新型コロナパンデミックで経済活動が減少した結果、世界の温室効果ガス排出量の史上最大の減少をもたらした」
「最新の統計データによると2020年に世界のエネルギー関連から約2億トンのCO2排出量の減少、これは第二次世界大戦以来、最大の年間減少率で人類の歴史上前例のないもの」
このことから、気付かされることも多いのではないでしょうか
パンデミックからの経済的回復が始まった今、
IEAでは「従来同様の経済活動が開始されればCO₂排出量は330億トンに達する」と予測しています
温室効果ガスの排出量が多い先進国に住むわたしたちの、行動変革による影響(効果)は多大です
近年、多くの命を奪った感染症や災害
わたしたちはこれらを、地球からのメッセージと真摯に受け止めることや
今、地球に起こっていることに耳を傾けて、 本当に大切なものを見極める力を身に付け コロナ終息後に以前と同じ社会(生活)に戻るのではなく、社会も個人も新しいライフスタイルにシフトする必要性があると、言えるでしょう
地球の問題を前に 人種・性別・年齢・職種・宗教・地位・障害の有無し等は意味をもたず、人間は(全生物)は共通の目的を持った1つのチームです
にも関わらず、とても残念なことに現在も紛争がおこなわれており、その間も地球の温暖化は進行しています
正論になりますが、
温暖化に関する これまでの膨大な資料・データの解析によると
「地球温暖化を抑制して持続可能な社会を創る」ためには、
【 世界中が共通目的を掲げて、それぞれの立場を理解し、温暖化対策に集中的に取り組み続けること 】が、唯一の方法のようです
人間には、生存本能が備わっています
「地球温暖化」を正しく理解することは、世界中が協力せざるを得ないという事実を知ることになり、結果的に、世界平和もシンプルに叶っていくのではないでしょうか
地球温暖化の課題を、いかに乗り越え「感染症の脅威・災害多発のない安全な地球の創造」という人類共通目的のために、わたしたち人間がどこまで変われるのか …
とても楽しみですね!




